チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地

『チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地』に行ってきた。「と、」ってあるし、「分けて感想も書こうかな?」と思ったけど、やっぱりこれは「と、」だから1つにしないとダメなんだと思い直して書こう。とはいえ、すごい破壊力だった(いい意味で)。なにがって、子供が。平日でさえこのパワーなんだから、整理券を配っていた休日などはどうだったのだろう。

Nirvana
「踊る!」の一番のお気に入りは、これ!作品が大きくて空間が広かったからかもしれないけど、ずーっと遊んでた。作品と一体化できるんだよ、これ。ファンタジーがあるお話を読んでいると、自分が主人公になってお話に入り込む感じがある、そういう感じ。『ジュラシック・パーク』を初めて映画館で見たときも、画面の中の恐竜が自分に迫ってくる感じがしたけど、これは「自分が」画面の中に入っていく感じ。ちょうちょが捕まえられないとか。ほんと、楽しい。

*追われるカラス
これは歌舞伎みたいだった。見たことのある歌舞伎が『国性爺合戦』って言う大道具がいっぱい出てくる話だったからかもしれないけど、この3次元の作り方と似てるなあって思った。音が聞いてる場所によって違ってたら、もっと歌舞伎っぽいかもなあ。

*天才ケンケンパ
これが今回の「学ぶ!」のハイライト。大人が「きちんと」ケンケンパをやってた。次に順番を待ってた5、6歳ぐらいの女の子が同じように「きちんと」ケンケンパ。次がその子の弟と思われる3、4歳ぐらいの子。向こう側にいるお姉ちゃんに向かって、勢いよく走り出す。闇雲に走っても、エフェクトがかかる。10歩も行かないうちに、自分の足下で何かが起こっていることに気付いた男の子。一瞬立ち止まり、そこから先は足下を見ながら、それでも腕を広げて待っているお姉ちゃんのところに行きたくて、走る。その走り方に心の葛藤が現れていてかわいい。次の子は、前の大人のお姉さんの真似してケンケンパ。でも、下の図形とエフェクトの関係はわかってないから、ケンケンパは出来てるんだけど、走ってるのとそんなに変わらない。でも、ケンケンパができる自分に満足げ。子供って、ほんと面白い。

*光のボールでオーケストラ
これ、上のボールは、見守っている大人だよね。

*Floating Flower Garden
私って、つくづく田舎の子供だった都会に住む大人なんだなと思う。まず、根っこが出ている花をかわいそうって思っちゃう。根っこが出てても大丈夫なんだってわかっても、あんなふうに宙づりにされている花はかわいそう。花は一人で生きてない。生きているものを使って、自然以上に美しいものを作るのって、大変なんだな。子供の頃、自分の背より高い草の中を分け入って探検ごっこをしてた。あのとき楽しかったのは、草を自分で拓いていくこと。その見えない先があるとき開けて見えたとき。Nirvanaとは違う、自分と空間との関わり方。

私も未来をつくりたい。